発達障害
発達障害

発達障害とは、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などをまとめた総称です。そのほかにも、知的能力障害、協調運動症、チック症、吃音などが含まれることがあります。
幼少期から「少し変わった子」と言われたり、周囲のこどもと比べて独特なこだわりや行動が見られることがあります。これらの障害に共通していることは、生まれつき脳の働き方に違いがあるという点です。症状の現れ方や程度は人それぞれで、問題なく生活している方もいれば、周囲との関係や社会生活で悩みを抱えている方もいます。
また、発達障害に気づかないまま過ごすことで、不登校・ひきこもり・抑うつ・依存症などの「二次障害」を引き起こすケースもあります。近年では「大人の発達障害」も注目されており、社会人としての生きづらさやコミュニケーションの難しさから、検査や相談を希望される方が増えてきています。
早期の段階でご家族や周囲の方が特性を理解し、適切な療育(治療教育)を行うことで、ご本人の力や自信を伸ばし、周囲の人とより良い関係づくりにつなげることができます。
発達障害の診断は、基本的には保険診療の範囲内で可能です。
当院では、高額な自費検査を検討される前に、まず医師の診察・相談をおすすめしております。
ひとりで悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。
発達障害の主な疾患についてご説明します。
自閉スペクトラム症はASD(Autism Spectrum Disorder)といわれ、以前は「自閉症」「アスペルガー症候群」「広汎性発達障害」「高機能自閉症」などと呼ばれていましたが、現在はすべて自閉スペクトラム症(ASD)という診断名に統一されています。
生まれつき認められる脳の発達に特徴があり、親の子育てが原因ではありません。
ASDは神経発達症(発達障害)の中で2番目に多いといわれており、2016年の米国の統計では約60人に1人、日本でもこどもの少なくとも1%にみられると報告されています。
注意欠如・多動症はADHD(Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)といわれ、不注意・多動性・衝動性という特性をもつ発達障害です。診断されるこどもの割合は学童期のこどもの3~7%であり、男の子のほうが女の子より3~5倍多いと言われています。そのため、幼少期は子育てしにくいことで悩まれて育児相談・受診につながるケースも多くみられます。
学習障害とは、LD(Learning Disabilities)といわれ、知的な発達に大きな遅れはないものの、「読む」「聞く」「書く」「話す」「計算する」といった学習に必要な能力の一部に困難を抱える発達障害の一つです。
知的水準や身体機能に障害が見られないため、本格的に教科書学習が始まる、小学校2年生以降(7~8歳)に気づかれることが多いです。
場合によっては単なる苦手分野と捉え、本人も気づかないまま大人になることもあります。
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