【コータックとは?】
コータックとは「Kochi Oxydol-Radiation Therapy for Unresectable Carcinomas:高知大学発のオキシドールによる増感作用を利用した切除不能ながんに対する放射線治療法」の略で、さまざまな固形がん(血液のがん以外の乳がんや肺がん、大腸がんなど、臓器やさまざまな組織などで塊をつくるがんのこと)に効果を発揮する「増感放射線療法」です。
【増感のしくみ】
がん細胞は正常細胞に比べると酸素を必要とせずに増殖することから、がんとその周囲は低酸素状態であることが知られています。さらに抗酸化酵素(放射線からがんを守る効果がある酵素)が増加します。このことから放射線の効果は30%以下に低下してしまいます。
高知大学名誉教授、小川恭弘先生の研究により「オキシドール+ヒアルロン酸」を腫瘍に注射すると、
抗酸化酵素を分解し酸素が発生するため、放射線治療の本来の力を発揮することが明らかになりました。
現在は保険適用になっていませんが、2022年に保険適用を目標としてイギリスで研究が進んでいます。
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